2008年10月31日

バカ色々

 自ら移動することができない植物たちは
 子孫を残すため様々な手段を用います

 種にプロペラや綿毛を付けて風で飛ばしたり
 おいしい果肉をまとって獣や鳥に食べてもらい
 肥料付きで別の土地に蒔いてもらったり
 殻を反転させて自ら種を弾き飛ばしたり
 人の衣服や獣の体毛に付着して運んでもらったりと
 それぞれの遺伝子に書き込まれた戦略は巧妙デス

 今年 ズボンや上着に取り付いて
 無賃乗車を図った 通称 バカ(したたかで賢いのに何故かこう呼ばれる) たちを紹介します

バカ色々バカ色々
 イノコズチ
 街中から野山まで至る所に生えている 最もポピュラーなバカ 

バカ色々バカ色々
 
 チジミザサ
 ネバネバの実がズボンにべったり張り付きます 一番嫌いな奴デス

バカ色々バカ色々
 オオオナモミ
 在来種のオナモミに替って今は大ぶりなこいつ等が主流デス

バカ色々バカ色々
 キンミズヒキ
 夏の林縁に咲くバラ科の黄色いきれいな花が
 秋にはバカに化けるなんて・・・







バカ色々バカ色々
 ヌスビトハギ
 小さく控え目な花を咲かせます
 秋に生る半月状の豆果がドロボウの忍び足の足跡に似るため
 この名が付いたようです
 先人の想像力の豊さには驚かされます
 今年もよく付着しました ほんとに・・・

バカ色々
 最後はヤエムグラ
 付いてくるのは実や種でなく 茎や葉  細かいトゲがあって
 林道から林に入る時にニットの靴下に絡みつき鬱陶しい奴でした

 来シーズンはどんなバカとの出会いがあるのか 今から楽しみデス???




タグ :バカ


Posted by ビーグル at 12:20│Comments(4)
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも総称して「バカ」って言ってたので、「へぇ、こういう名前なんだぁ」と興味深く読ませていただきました(^^)
この前キノコ採りに言った時は、「チジミザサ」いっぱいくっついてました。あれ、ベタベタして取れにくくて、ホントいやですね!
それ以外も、くっついていたことあるのばかりです。
ヤエムグラは、「くんしょう(勲章から来るのかな?)」と呼んで洋服にぺたっとくっつけて遊んでいた雑草と同じかな?
勉強になりました(^^)
Posted by みっぷすみっぷす at 2008年10月31日 14:35
みっぷす サン
はじめまして
ヤエムグラは仰るとおり勲章(くんしょう)と呼ばれてましたネ★
過去形なのは今の子供たちはそんな遊びもしないから・・・
きっと近い将来「死語」になっちゃいますネ!!
Posted by ビーグル at 2008年10月31日 17:17
バカってこれらの総称だったんですね?
私は、”オナモミ”が”バカ”だとばっかり思っていました。
私もチジミザサが一番嫌いですね、洗濯するまでべたべたで、お手上げですから。
Posted by 風来末風来末 at 2008年11月01日 21:20
風来末サン
バカの定義は自分もよく分かりません
子供の頃から衣服に付く草の種の事ををバカと呼んでいました
しかしながらこの度blogにアップするにあたり
バカを広辞苑で引いたところ
「衣服に付く草の種の総称」なんて記述はありませんでした
方言なんでしょうか・・・
Posted by ビーグルビーグル at 2008年11月02日 18:31
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。