自然保護レンジャーの日記

　上信国境の万座から菅平に連なる峰々のひとつ土鍋山
　命名の由来は定かではないが　見る方角によっては土鍋に見えるのか？？


　先人たちの想像力は我々現代人をも凌ぐものが。。。
　夜空に輝く星座しかり　なんで人や動物に見えるのか・・・
　自分の想像力をはるかに超えてマス。。
　それはそうと・・・
　毛無峠から破風岳経由で土鍋山に登ってきました。。
　
　アカミノイヌツゲ

　破風岳までは所々に雪田が残るものの笹原を春の遠足気分で歩けましたが
　土鍋山への鞍部まで来ると　まるで別世界
　林間は50センチ前後の残雪。。
　登山道は雪解け水を集めて沢と見間違う程の水量デスっっ

　この鞍部から土鍋山のルートは未だ雪の下。。。

　しかもルートの表示板が設置されているのは五味池分岐まで　
　
　頂きを踏むには見通しが利かない針葉樹林帯の中を
　ルートファインティングしながら登るしかありませんっっ
　冬越しの林内は倒木が行く手を阻み
　イメージ通りのコース取りができず迂回の連続
　油断すると方角を見失いそう。。
　
　そういえば　ここは遭難多発地帯
　背の低い針葉樹林と笹藪で視界が悪く
　登山道が見えるハイシーズンでも道に迷う登山者が多いようデスっっ

　雪解け末期の多雪地帯の山は
　どこも腐った雪が崩壊してブロック状にバリケードを築いていたり
　地表との間に空洞ができていて踏み抜きやすく
　雨氷や雪で折れた木々が行く手を阻んだりと障害も多く
　結構手ごわいものデスっっ。。

　
　ウラジロモミ


　ようやく数少ないビューポイントに到着
　山頂ももう少し・・・・暫しのコーヒーブレークです☆

　最後　山頂直下の崩れかけた雪壁をよじ登ると広い山頂に躍り出マス。。

　以前　登頂記念簿が入っていた郵便受けの中を覗くと
　県外の山頂でお会いした方や山のホームページで見覚えのある方々の
　昨シーズンのものと思われる名刺があり何かうれしくなりまシタ。。
　
　土鍋山山頂は展望が良くありません。。
　北西方向以外は樹林が視界を遮ってしまって残念デス。。。


　今日も一山貸切で遊ばせていただきまシタっっ
　コース条件が悪くいつもより時間を要しましたが
　その分残雪の山を堪能できまシタ☆