自然保護レンジャーの日記

　今日は長野市自然環境保全推進委員の委嘱式及び研修会に出席
　今回委嘱を受けたのは自分を含め１６名

　平成２６年３月までの２年間の任期で
　市内の自然環境を保全するため市が行う施策に協力し
　自然環境の損傷や地形・地質・希少動植物に関する情報を提供することが主たる役割

　そして今年度に長野市が発行する「大切にしたい長野市の自然」【改訂版】の
　作成作業への協力です。。



　平成１５年に初版が発行されましたが
　平成の大合併で長野市のエリアが拡大したこともあり改訂版を作成することになりました

　委嘱式の後　研修会が行われ県環境保全研究所の浜田研究員より
　「長野県における地球温暖化の現状と将来予測」と題し講演がありました。。

　１００年で世界の平均気温はおよそ１度上昇したが
　ここ３０年で急激な上昇傾向がみられたんだそうですっ
　これは自然起源によるものではなく人間活動に伴う温室効果ガスの排出など
　人為起源によるものであることは明らかであるとのこと。。。

　出席委員からも
　「ここ数年標高８００ｍ地帯では高原花豆が結実しなくなった」
　「標高１０００ｍ前後の高原地帯でもミンミンゼミやツクツクボウシなどの
　　蝉の鳴き声が聞かれるようなり、平地でも鳴き終り時期も遅くなった」など
　動植物の生態変化の報告がありました。。
　最近の温暖化が数値データだけでなく具体的現象として体感できるまでになった訳です
　自分自身も東北信の里山を歩いて
　暖地性の常緑広葉樹シラカシをやたら見かけるようになり
　温暖化が進んでいることを視覚的にも感じていました。。
　長野県のリンゴ畑がミカン畑に変わる日も近いかも・・・・