2011年12月30日

大谷地湿原

 長野市飯綱高原にある大谷地湿原に行きましたっ


 晴れてはいたものの風が強くとても寒く感じました。。

 近年 湿原を流れる小川の流路が片寄り乾燥化が進んでいます

 長い目でみれば湿原はやがて草原へと遷移する運命にあるのですが
 そのスピードが余りにも早いのが気になります。。

 以前は春になると湿原はリュウキンカの花で黄色に埋め尽くされたものですが
 最近はヨシの勢いに押され木道脇に細々と咲く程度になってしまいました

 植生の復活のため人為的に流路を変えるのは容易ですが
 自然の流れに人の手を加えることになり賛否が分かれるむずかしい問題のようです。。



 時折 突風が吹き荒れ木々に積もった雪が吹雪のように降り
 湿原に積もった雪も舞い上げてブリザード状態になります

 

 今年の積雪は少なめ 湿原にダメージを与えないため立ち入りは控えましょう




 

  
タグ :大谷地湿原


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2011年12月29日

葛山

 午後時間が空いたので子供の頃から慣れ親しんだ里山で
 長野県庁の北側に連なる頼朝山・郷路山・葛山の三山を周遊してきましたっ

 第2次川中島合戦対陣の際
 上杉方が武田方の「旭山城」に対する向城として「葛山城」を整備したのがここ葛山山頂

 

 旭山
 谷一つ隔てた向こうに旭山があります

 山頂城跡の広さを見れば謙信がこの山城に如何に力を入れたか想像できます

 北方面には飯縄山や荒安集落が見えます


 北東には大峰山

 下山は眺望が利かない郷路山を経由して頼朝山
 ちなみに善光寺仲見世通りの石畳はここ郷路山から切り出しました


 センボンヤリの綿毛


 頼朝山山頂


 川中島方面が一望
 武田軍の動静を監視した出城があったのも頷けます


 武田氏ゆかりの静松寺も眼下に

 今日は霞がかかり見通しは今一つでしたが
 無風で山中は物音一つしない静寂に包まれていました。。


 
  


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2011年12月28日

小熊山

 移動性高気圧に覆われて天気も良さそうなので大町市の小熊山

 木崎湖畔からの小熊山


 林道小熊黒沢線を使えば中腹まで車で入れるのですが
 生憎先日のXmas寒波による積雪で通行不能・・・
 木崎湖畔のキャンプ場脇に駐車し一時間以上の林道歩きを強いられました。。


 スノーシューを使うか迷ったのですが膝下の積雪なのでツボ足で挑戦!

 樹間から見え隠れする木崎湖を眺めながら登山口を目ざします

 1時間半近い退屈な林道歩きの末ようやく登山口に到達
 ここから急な尾根を直登しますっっ

 小熊山だけに熊棚が目立ちます。。
 
 斜度がキツイ分視界がどんどん開けて行きます



 鍬ノ峰


 鷹狩山

 積雪も膝位になって一気にスピードダウン  深雪は体力が消耗します。。

 氷点下の中 汗だくで山頂到着。。
 身体が冷えないうちにと即下山開始ですっ

 すたこらさっさっと山を駆け下り旧美麻村の新行地区にあるソバ屋へ直行
 
 新行地区からは雪を纏った鹿島槍が美しく見えました☆
  
タグ :小熊山


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2011年12月23日

旭山

 X'mas三連休はずっと仕事です・・・・
 ならば仕事帰りにということで日没を迎えた旭山



 昨夜来の雪が歩道脇に残っていました。。


 ムラサキシキブ と アズキナシ


 ヤブラン と ツルリンドウ


 ヤマガシュウ と ツルマサキ


 葉脈だけ残ったコナラの葉


 エノキの実
 エノキの樹下は野鳥たちが啄ばんだ残骸が散乱していました


 山頂のハルニレ


 地蔵峠の向こうにピラミダルな上田市傍陽のオコウ山が望めました

 辺りが暗くなって冷えてきたので長居は無用一気に下山。。
 やっぱ山頂はランチ&アフターコーヒーを楽しむ場所ですよネ☆
 
  


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2011年12月21日

半過城山

 山城があった山を城山と呼び
 そのまま山名として定着したケースは全国的にみられます。。
 山国信州においては山城も多く存在したことから
 城山と呼ばれる山は数多とあります。。

 今日登った上田市半過の城山の周辺にも城山と呼ばれる山が幾つかあるため
 国土地理院の地形図では城山と記されていますが
 我々は通称の「半過城山」を使って他と区別しています。。


 坂城町と上田市の境 千曲川両岸にある岩鼻の岩壁
 半過岩鼻の上にある千曲公園が半過城山登山口

 岩鼻には以下の案内のような言伝えもあります。。



 千曲公園から千曲川下流の坂城町・千曲市方面

 千曲公園から硯沢林道を横切り赤松の枝尾根に取り付きます
 稜線までザレた急斜面を喘ぎながら登りきると主稜線と合流
 さらに稜線を北上すると中部電力の高圧送電線129番鉄塔に到着

 ここはコース上 最高のビューポイント

 上田市街地と烏帽子岳方面


 虚空蔵山と上田太郎山方面
 南方には独鈷山 西には子檀嶺岳も・・・


 高圧線は千曲川を跨ぎ対岸の虚空蔵山方面に向かって延びています


 ウスタビガ と 山蚕の繭


 ソヨゴの実


 半過城山山頂


 山頂付近からは坂城町と鏡台山も望めました。。


 三ツ頭山の向こうには姥捨山や大林山も


 山頂から南に僅かに下り128番鉄塔を過ぎると祠のある城址峰に到着

 道標や山頂名板もなく登山対象としてはマイナーですが
 山仕事での入山は多いとみられ主尾根上にはしっかりとした道がついており
 新旧の伐採跡が至る所に残され人の匂いがプンプンする正に里山でした。。

 


  
タグ :半過城山


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2011年12月17日

砥石城山

 夜勤明けで身体が重いので歩行時間が短く楽しめる山ということで
 上田市の砥石城山へ行ってきましたっ

 砥石城といえば
 信濃の戦国武将「村上義清」「武田晴信」の大軍を撃破した砥石崩しの舞台。。

 復元された櫓門
 砥石城は村上氏の出城で
 小城ながら東西は崖に囲まれ攻めるには南西の砥石のような崖しかないという堅城でした。。
 天文19年(1550年)9月の砥石城攻めでは武田軍7000に対し村上軍の城兵は500名ほど
 しかし砥石のような崖を登ってくる武田兵に対し
 城兵達は石を落としたり煮え湯を浴びせたりして撃退したんだそうです
 たしかに尾根道は急なうえ
 黒色泥岩が風化した砂礫で大変滑り易く登り辛い地形です

 今日は武田軍の総攻撃と同じ南西尾根から山頂に至る伊勢山コースを歩きましたっ
 この辺りには激戦を物語る血の池・血の川といった地名が残っています

 砥石城址のある砥石城山山頂


 今日は富士山も望めました☆


神川に 架かる上信越自動車道の上田ローマン橋  と 子檀嶺岳遠望


 本城跡

 西には東太郎山がよく見える


 本城跡から桝形城跡の間には弓矢の柄に使う矢竹がたくさん生えている


 米山城跡
 米で馬を洗い敵方に水が豊富にあると見せかけたというのが山名の由来
 そういえば祖父がここで採取した炭化米を見せてくれた記憶がある。。

 村上義清公の碑


 米山山頂より 達磨山・烏帽子岳・殿城山

 千曲川両岸の里山には山城跡が多いので まるで城跡巡りをしているようです。。
 
 
 




  


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2011年12月15日

白髯神社史

 鬼無里の知人からお借りした白髯神社史

 神社のことはもちろん 親しみある鬼無里の歴史にもページを割いていることから
 興味深く読みふけることができました☆

 白髯神社は全国に292社あり県内には8社 総本社は滋賀県琵琶湖西岸にある白鬚神社
 祭神は農耕の神 猿田彦命
 諸説あるものの猿田彦命≒白髯で加那新羅がルーツの渡来系の神であるらしい

 神社縁起・由緒からすると草創は天武天皇が遷都を思い立たれたことが起因であり
 荒倉山の鬼女紅葉討伐の将で信濃守の「平維茂」や
 平家追討の将 木曽冠者朝日将軍源義仲らも武運祈願をしたと云われているんだそうです。。

 さらにさらに鬼無里の古名は水無瀬で
 大昔 鬼無里盆地は湖で湖水が南東の湖畔から流出し水路の銚子口が次第に侵食され
 湖底が地上に現れ村落ができて水無瀬といわれたといわれているんだとか。。
 伝承・言い伝えは脚色されてはいるものの史実が基になっているものが多いので
 まんざら嘘では無いかも・・・
 
 水無瀬から鬼無里になったのは そこに住む鬼が居なくなったことから
 室町時代には木那佐と書かれ戦国時代に今の鬼無里の字が当てられたんだとか。。

 伝説や物語は時の権力者側から語られたものが多く逆らうものは鬼として登場する
 桃太郎伝説しかり
 鬼女紅葉こと呉羽も権力者の寵愛を受けたばかりに妬まれて
 有らぬ疑いを掛けられ都を追われた
 そして最後は鬼扱いまでされ討伐されてしまった。。これが鬼女紅葉伝説である



 数え切れぬほど訪れている「伝説の里 鬼無里」ですが
 少しばかり知恵がついたら又無性に行きたくなっちゃいました☆  


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2011年12月13日

虚空蔵山

 善光寺平は寒気の影響で雲が多いので北信の山は諦め
 上田市の虚空蔵山

 坂城町から見た虚空蔵山北面


 登山口の座摩神社
 祭神は食物や養蚕の神様 保食神(うけもちのかみ) 


 山蚕とウスタビガの繭            陽だまりに舞い降りたルリタテハ(たぶん) 


 虚空蔵山の真下を長野新幹線が貫いている。。


 中腹にある兎岩
 登山道は岩峰の左を巻きますが
 その上の分岐からナイフリッジを通過して兎岩のてっぺんに立つこともできますっ



 岩屑で埋まった谷を挟んで大岩が迫ってくる。。。

 稜線に出ると展望が開ける。。

 上田市街地を俯瞰               上田太郎山方面


 虚空蔵山山頂



 珍木ナンジャモンジャの木
 見たことも無い樹種樹名不明のこの木をナンジャモンジャの木と呼んだらしい
 今で言うなら「なんたらかんたら」だろうか・・・・

 樹皮には小さなコブがたくさん


 上田市側から見た虚空蔵山(南面)

 以前ヤマザクラの時期に汗を拭き々登った記憶がありますが
 今回も気温一ケタなのに大汗掻いちゃいましたっ
 歩行距離は長くありませんが傾斜がきついパンチの利いた里山です。。
 
 



  


Posted by ビーグル at 21:52Comments(2)

2011年12月10日

皆既月食

 今晩 皆既月食があると聞いて
 無謀にも低スペックのコンデジで
 しかも手持ちで天体ショーを撮影してみました。。

 22時


 22時10分


 22時20分


 22時30分


 22時40分


 22時50分


 23時


 23時05分  月は完全に地球の陰に入り皆既月食になりました。。

 不鮮明ですが安コンデジでは頑張ってもこの程度 
  
タグ :皆既月食


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2011年12月04日

雁田山

 今日は小布施岩松院の裏山 雁田山 へ17名様をご案内
 岩松院は戦国武将「福島正則」の菩提寺で彼の霊廟が寺の墓地内にあります。。
 また葛飾北斎の天井画があることでも有名です。。


 山容が鳥の雁が羽を広げたように見えることから雁の名が当てられたのだそうです。。

 典型的な里山ですが登下山コースの斜度がきついパンチの利いた山ですっ


 カモシカも多く生息していて今日も1頭と出遭いましたっ


 岩だらけの稜線と姥岩
 約10万年前の火山活動で形成された山のため山中至る所に
 大小の火山岩がゴロゴロしています。。


 眺望も抜群☆ 北信五岳も望めます!!


 西には善光寺平が一望 遠く北アの山並みも望めます☆
 東の眼下には高山村の集落が広がり眺めは1等級!


 展望園地の東屋でパノラマを鑑賞しながらランチをとりました。。




 下山は反射板跡が残る一等三角点ピークからスベリ山方面へ

 反射板跡


 雁田山 一等三角点


 下山ルートにある一の岩・二の岩の巨石

 昨日の荒天から一転 青空が広がりましたが
 冷たい風が音を立て冬枯れの林を吹き抜け体感気温は氷点近くに感じました
 それでも ご案内した17名様には雁田山を楽しんで頂けたようでホッとしました。。






   
タグ :雁田山


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2011年12月01日

びんぐし山

 天気が悪く寒いので日頃の疲れを癒しに
 坂城町にある日帰り温泉施設「びんぐしの里 湯さん館」へ行きましたっ

 折角なので目と鼻の先にあるびんぐし山へお散歩。。

 日本髪用の櫛「びんぐし」に山容が似ていることから命名された鬢櫛(びんぐし)山は
 別の名を半月山とも飯縄山ともいい山頂に飯綱権現を祀った飯綱社があります。。

 標高が低くこんもりとした丘のような山なんですが
 山頂の展望台からの眺めはすばらしいんです☆

 東には千曲川を挟んで五里ヶ峰


 南には虚空蔵山


 西には三水城山


 北には岩井堂山

 「湯さん館」来たら入浴だけじゃもったいないです
 この景色と地元特産のネズミ大根を使ったおしぼりうどんを楽しまなくちゃ☆


  


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