2011年10月28日

浦倉山

 四阿カルデラのピークの一つで群馬県境の浦倉山に行ってきましたっ


 パルコール嬬恋リゾートスキー場のケーブルが稜線まで伸びて
 群馬県側から労せずして山頂に立てるようになったのですが
 長野県側からは四阿山カルデラの底から縁に這いあがることになり
 米子大瀑布北の米子鉱山跡地から3時間ほど高度を稼がなくてはなりません。。
 しかし地形的にも変化に富み植生も多様
 そのうえ歩く人も少なく静かな山旅が楽しめるんですョ☆

 枯れた沢筋の右岸に聳える無名ピーク

 米子大瀑布から上は紅葉も終わりに近く落葉盛ん
 放射冷却で明け方は氷点下まで気温が下がったようですっ

 落葉には霜が

 地面には霜柱や梢から落下した霧氷の破片が


 振り返ると飯縄・高妻・黒姫・妙高山が遠望できました
 さらに標高が上がると

 北アルプス 白馬三山が
 そしてもう少し高度を上げると・・・

 鹿島槍・五龍岳も見えてきました☆


 苔を伝う湧水がツララに・・・


 イワカガミの紅葉 と シラタマノキの実


 山頂近くになるとダケカンバやナナカマドといった広葉樹林から
 ツガやシラビソ林に変化してきました。。
 自分はシラビソの匂いが大好きです☆「深山にきたなぁ」って感じます。。


 雪が積もったようなハナゴケの群落 と 鮮やかなナナカマドの実


 浦倉山山頂に到着!!

 シラビソの樹間から浅間山


 横手山や白根山方面も良く望めました☆
 余りの気持ち良さについついウトウトしてしまいました^_^;

   
タグ :浦倉山


Posted by ビーグル at 20:36Comments(0)

2011年10月27日

里山撤退の理由

 快晴かつ穏やかな小春日和となった今日
 紅葉狩りにと喜び勇んで出掛けた里山

 歩き出して間もなく数歩先の登山道に横たわる艶やかな肉棒

 恥ずかしながら大声を発し飛び跳ねてしまいましたっっ

 その正体は自分にとって大の苦手 最大の天敵シマヘビです!!

 行く手を阻む厄介ものを排除しようと
 数歩下がって石や枯れ枝を投げたりしても
 日向ぼっこ中の奴は微動だにしません。。。

 十数分足止めされた挙句 情けないことに跨いで通過する勇気もなく
 尻尾を巻いて逃げ帰ってきたのでした。。。

 気づかず踏んでしまわなくてよかった・・唯々それだけが救いです
 考えただけでも卒倒しそう。。
 以前 極太アオダイショウを踏みつけて足に巻きつかれた経験が
 完全にトラウマになっちゃってまして・・・・

 冬眠前後のヘビは動きが悪くホントたちが悪いですっっ

   


Posted by ビーグル at 17:15Comments(2)

2011年10月26日

珍客

 私が住む団地は長野中心市街地に近いのですが
 山を背負っている性か様々な珍客が現れますっ

 ペットフード目当てかキツネやタヌキやハクビシンといった獣たち
 いずれも逃げ足が速いのでカメラに収めることはできなかったのですが

 先月顔を見せたのがミヤマカミキリ

 一昨日はオオキノコムシが・・・

 暗がりで這う姿と動きはゴキブリそっくり
 危うく潰すとこでした(^_^;)  


Posted by ビーグル at 00:38Comments(0)

2011年10月25日

すべり山

 すべり山は小布施の雁田山登下山口にあります

 すべり山のみでは登山対象とされません。。雁田山登山の通過点にすぎないんです

 しかし山里の野辺的環境がしっかり残されていて
 いつの間にか家の周りから姿を消してしまった植物が普通に生えているんですョ☆
 一昔前まで
 すべり山は地元のわんぱく坊主たちの格好の遊び場だったんだとか・・・・

 ワルナスビ


 コムラサキ と コムラサキの白実


 水路に咲いていたサクラタデ


 アオツヅラフジ


 ノブドウ と ヒヨドリジョウゴ


 ヤマハッカ


 こちらは舶来もののハキダメギク

 子供の頃の記憶のシュチュエーションがそのまま残されていて感激してしました
 これからも大事にして後世に残していきたい自然環境です。。  


Posted by ビーグル at 01:38Comments(0)

2011年10月23日

飯綱高原

 紅葉が見頃を迎えた戸隠・飯綱高原は
 週末ということもあり紅葉狩りの人々で大変な賑わい

 戸隠高原の中社・奥社周辺は駐車待ちの車で渋滞
 堪らず往路を戻り飯綱高原「一の鳥居苑地」を巡回してきましたっっ

 今日は生憎の曇天 戸隠飯綱の高峰は垂れこめた雲の中です

 ここ一の鳥居苑地は一般観光客とは無縁のよう
 カサカサと梢から舞い落ちる木の葉の音すら響きます。。

 アキノキリンソウ と ノコンギク
 日当たりの良い場所では秋の花も未だ楽しめました☆


 ウリカエデ


 イチイ と コマユミ の実


 黄葉したヤマグリと実


 ウリハダカエデは落葉が進んでいました。。


 イワガラミ と ヤマウルシ


 陽だまりではヒホンカナヘビが日向ぼっこしていましたっっ

  


Posted by ビーグル at 20:58Comments(0)

2011年10月22日

雁田山

 今日は長野県自然保護レンジャーの合同巡回で
 郷土環境保全地域に指定されている小布施町「岩松院」の裏山雁田山

 雁田山は長野盆地の東 上高井郡小布施町と高山村の境に位置し
 約 400万年前の第三紀鮮新世の灰色の安山岩 の溶岩が積み重なった山です

 日当たりの良い乾燥した安山岩には
 環境省レッドデータブック準絶滅危惧種(NT)に指定されているベンケイソウ科の
 ツメレンゲが群生しています☆



 古城跡の大城


 紅葉は始まったばかり 大半の木々は未だ緑ですっ


 柏のドングリ


 リュウノウギク


 稜線に出ると絶景が望めます。。
 稲の刈り取りが終わった延徳田んぼ(通称)の向こうに斑尾山が

 今日は生憎 山頂は雲の中でしたが
 天気が良いと北信五岳の斑尾山・妙高山・黒姫山・戸隠山・飯縄山が一望できます☆



 雁田山の一等三角点




 急登が難点ですがこれからの紅葉は見事!!
 登る価値がある里山 オススメです☆  
タグ :雁田山


Posted by ビーグル at 17:47Comments(0)

2011年10月20日

岩殿山

 山々の紅葉も進み絶好の登山シーズンだというのに
 仕事に追われ悪夢のような一週間でしたicon11
 今日は待ちに待った休日 蓄積疲労で重たい身体に鞭打ち
 岩の殿堂 筑北の岩殿山

 北稜線から見た岩殿山

 複数ある登山ルートのうち今回は麓の岩殿寺(がんでんじ)から寺沢を詰めることに

 寺沢最上部の砂防堰堤から急斜面を九十九折りに稜線に向かいますっっ

 九頭龍社
 戸隠神社の九頭龍社から分祀された九頭龍権現が祀られています。。
 大岩の下からの湧水は岩殿山権現の開伽水と伝えられ
 干ばつの時は湧き出る水を掻き回し雨乞い祈願をしたのだそうです。。


 雷神社跡
 岩殿山自体が五穀豊穣の祈願体であり風雨順次は豊作の必須条件
 したがって雨風を司る風神雷神を祭ったようです。。


 「学問行者」の墓地
 岩殿連山の開山僧である学問行者と修行僧の墓標が残されていました。。

 仕事疲れが抜けない重い身体にこの急登は堪えますっ
 標高差の無い楽な場所にすれば良かったと後悔しつつ黙々と足を上へと運び続け
 やっとの思いで稜線に到着っっ
 
 まずは眺望の良い北尾根に進むと・・・

 第三紀層の砂岩の岩体が蜂の巣状に侵食された大洞穴に奥ノ院がある。。
 杣・木挽き・大工の守護神 三社権現(十一面観音・釈迦如来・聖観音)が奉懸されていたそうだ。。

 この大洞穴の右を巻くと洞穴上部の岩尾根「行者の岩渡り」に出る。。

 この岩場は眺望バツグン☆
 東には聖山から冠着山 四阿屋山 西側には京ノ倉そして北アルプスが★

 爺ヶ岳・鹿島槍・五竜岳           白馬三山

 眺望を楽しんだ後は往路を引き返し
 稜線から西側へ50m程下りた所にある千手観音洞窟


 祀ってあった千手観音は山火事で焼失し洞窟だけが残っています。。

 再び稜線に戻り南尾根へと進み
 天狗岩・兜岩といった岩峰を越えていくと岩殿山山頂に到着

 山頂は樹林に囲まれ残念ながら展望は利きません。。
 芽吹きか冬枯れの時期がお薦めかも・・・
 
 




 


   
タグ :岩殿山


Posted by ビーグル at 22:05Comments(2)

2011年10月13日

米子大瀑布

 今日は20名様を須坂市にある米子大瀑布にご案内してきましたっ

 左側が権現滝(落差75m) 右側が不動滝(落差85m)


 日本三大カルデラの一つである四阿火山カルデラの中にある米子大瀑布
 柱状摂理の断崖を流れ落ちる二条の滝からなり
 「日本の滝100選」にも選ばれている名瀑です

 まずは駐車場から米子川沿いに米子不動尊奥之院を目ざしますっ



 標高が高くなるにつれ木々の葉の色づきも増していきますっ

 40分弱で奥之院に到着

 不動滝 と 権現滝

 ここまで来ると紅葉もかなり進んできました。。



 対岸の米子鉱山跡地まで行き昼食休憩

 米子鉱山は江戸時代から昭和35年まで硫黄などを産出していました。。
 全盛期には鉱山関係者1500人が暮らし学校や診療所まであったそうですっ



 今では往時の面影はありませんが大瀑布の格好のビューポイントになっています☆


 今日は日差しは無いものの風も無く陽気もよかったので
 ゆっくり名瀑と紅葉を楽しむことができました。。
  
タグ :米子大瀑布


Posted by ビーグル at 18:50Comments(2)

2011年10月10日

古道”草津道”

 山々の木々も色づき始め好天に恵まれた三連休は
 どこの行楽地もたいへん賑わったようですネ。。

 静かな山を求めて今日は信州高山村の古道”草津道”を歩いてきました☆

 この古道は信州高山村古道復活の会の方々が廃道状態だった道を
 8年の歳月をかけて整備してくれました。。
 ナガブロのブロガーヘンリーたまきさんも古道再生のメンバーとしてご活躍とのこと。。
 足場の悪い場所で御苦労も多かったと思います。。本当に感謝デスっ



 所々に熊よけの鳴り物が設置されています。。



 木々の名板も素敵です☆


 ハウチワカエデが色づき始めました!!



 カラマツの根元にはハナイグチが・・うどんと相性バツグンですっ


 オオカメノキ


 ブナも色づき始めましたっ


 滝平七



 横手山




 コース案内板にクマの爪痕が・・・



 松川対岸の岩峰

 松川右岸の急峻な山腹をトラバースする古道は崩落し易く
 維持するには頻繁な保守作業が必要となるでしょう。。。

 このコースは植物の種類も多く随処に滝などの休憩スポットもありとても魅力的☆
 信州高山村古道復活の会の皆さま
 大変だと思いますが、これからも維持活動に頑張ってもらいたいと思います。。


   


Posted by ビーグル at 21:07Comments(2)

2011年10月06日

庭先の虫たち

 夜 庭のプランターを移動したら驚いた虫たちが飛び出してきましたっ

 ツヅレサセコオロギ(たぶん)の
 市街地の草むらに生息する身近なコオロギ 「リーリーリー」って鳴くやつですっ


 これはマダラカマドウマ
 幼少の頃 自宅の物置やムロを開けると
 こいつが暗がりで跳ねまわり気味が悪く苦手な虫でした。。。
 
 ちなみに胴体の感じが海老に見えてしょうがないんです
 そう思うのは自分だけでしょうか・・・

 晩夏に家のスミレやパンジーの葉を喰い尽くした
 ツマグロヒョウモンの幼虫たちがサナギになり始めていました。。




 もともと南方系の蝶ですが温暖化の影響か生息域は北進を続けていますっ
 昔 蝶愛好家の友人はこの蝶を見るためにわざわざ関西まで出掛けたそうです。。

 温暖化による影響は想像以上のスピードで進んでいるようです。。
 長野のリンゴ畑がミカン畑に変わるのも時間の問題かもしれませんっっ


   


Posted by ビーグル at 23:35Comments(2)

2011年10月05日

里の花

 実家の裏山は一年中で今が一番賑やか


 小ぶりなものが多い秋の花の中で
 大ぶりなうえに鮮やかな原色の花を付ける
 キクイモヒガンバナが南斜面を埋め尽くしそれは見事です☆


 ヒガンバナは秋の彼岸の時期に咲くのでこの名があります
 ラッキョウに似た有毒の鱗茎から花茎が伸び
 花が咲き終ると葉を出し春になると枯れるという変わり者なんですョ


 キクイモの花を良く見るとツマグロオオヨコバイが葉にとまっていました。。

 キクイモは北米原産の帰化植物で芋状の塊茎は食用で栽培もされていますっ

 ちなみに近くに生えていたヤマノイモ(自然薯)も根が食用となり
 とろろ汁にしたりして食します。。

 葉柄の基部にできるムカゴも料亭料理にも使われる高級食材です!!

 いよいよ味覚の秋本番を迎えます☆
 

   


Posted by ビーグル at 22:48Comments(0)

2011年10月01日

環境保全に取り組む市民大集合2011

 本日長野県環境保全研究所飯綱庁舎で
 「環境保全に取り組む市民大集合2011」が開催されました!



 庁舎内では今回のテーマ「みんなで取り組もう、自然の調べ方」
 たくさんの市民団体から日頃のモニタリング結果をまとめたパネル展示がされ
 興味深く拝見させていただきました☆

 どれも長期にわたるモニタリングデータを積み上げたもので
 その努力には頭が下がります。。

 千葉県生物多様性センターの中村俊彦氏より
 「里山の重要性とその守り方」と題し記念講演も行われました。。

 日本の里山は人の手が加わることで
 針葉樹林・広葉樹林・竹林・草地・田畑・池沼など環境モザイクが
 一体となった自立循環型空間であり人・自然・文化が調和共存した
 世界に類を見ない多様性に溢れた貴重な生態系をなしているとのこと
 また草地から極相林へと遷移していく森の時間的ステージが
 同一エリアに同時に存在することに世界の研究者も驚いているとのこと
 単一農林作物の生産性は低くなるものが多様性を保つことでリスク回避が可能となる
 まさに先人たちが考えたの生き延びるための優れた知恵なんだそうです。。


 ランチミーチングでは様々な市民団体と交流することができました☆

 午後は「私たちの環境保全活動報告」ということで
 県内4つの市民団体が各々の活動報告を行いました。。
 私も長野県自然保護レンジャーを代表して日頃の活動報告をしましたが
 自分より知識や経験がある大勢の人達を前にしての発表はメチャクチャ緊張しましたっっ
 内容はともかくやっと終わってホッとしています。。。


 今日の飯綱高原の気温は10度ほど
 一気に秋めいてきました。。。
 環保研飯綱庁舎の回りではナナカマドの実がとてもキレイでした☆
  


Posted by ビーグル at 21:59Comments(0)