2008年04月28日

五里ヶ峰と鏡台山

 「田毎の月」で有名な信州姨捨 ここから仲秋の名月を観た先人が
 稜線から登った月を鏡 山を台に例えて「鏡台山」と呼んだ
 姨捨からは千曲川の対岸に位置する穏やかな山容の山です
 そして「五里ヶ峰」
 NHKの大河ドラマ「風林火山」に登場した戦国武将「村上義清」の山城「葛尾城」の背後に聳え
 現在はこの山の下を長野新幹線と上信越自動車道のトンネルが貫いています
 
 今日はこの二つの山を峠からピストン
 1粒で2度おいしい「アーモンドグリコ」的 欲張り登山をしました

          上山田の千曲川堤防上より

 坂城駅から和平公園を目指し林道更埴坂城線をバイクで登ります
 九十九折を繰り返しグングン高度を稼ぎ和平(わだいら)公園手前を左折すると
 五里ヶ峰と鏡台山を繋ぐ鞍部に着きます
 左は五里ヶ峰登山口 右は鏡台山登山口 
 ここから それぞれの山頂に1時間~1時間半で行く事ができます



     キジムシロが登山道を縁取るように咲いていました
 山桜と芽吹きで山肌が霞がかかったように見えます
 この時期は里山ハイキングには最適です
 しかし、野生動物の棲み処に分け入るわけですからくれぐれもご注意ください

   


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2008年04月27日

虫倉山

 開山祭直前の虫倉山に行ってきました

             中条村道の駅からの虫倉山

 虫倉山南山麓にある御山里集落まで車で登ると桜と菜の花が真盛り


 春真っ只中を満喫しながら登山口の不動滝へ


 登山道の両脇は春の山野草の花が咲き始めていました

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    




                                                                                                                                                       










                 ワサビとスミレサイシン

                  コゴミとオニゼンマイ


               エンレイソウとミヤマエンレイソウ


               オオカメノキの新芽とカキドオシ


               ミヤマキケマンとエゾエンゴサク

 山頂は360°のパノラマ
 飯縄山・戸隠山・荒倉山  北アルプスの峰々が望めます
 春の日差しが気持ちよく 昼寝が出来そうなくらい・・・

 コースタイム:不動滝往復 登り2時間弱 下り1時間弱

 帰りに道の駅に寄り
 中条名物「おぶっこ」(味噌仕立ての平打ちうどん)を食べ
 これも知る人ぞ知る 金多満屋虫倉最中を買って帰りましたicon01
 

 
  
タグ :虫倉山


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2008年04月24日

雪融けの戸隠森林植物園

 今年の冬スノーシューで何度か訪れた
 戸隠森林植物園を巡回してきました

 日向の雪はすっかり融けましたが・・・・・・・・・・

 林に入るとご覧のとおり!!
 それでも小鳥がさえずり小川のせせらぎも大きく聞こえるようになりました

 雪が消えた所からは水芭蕉もちらほらicon01

 でも梢の冬芽は堅く閉じたまま
 高台の斜面にようやくフキノトウが顔を出しました

 戸隠神社奥社参道は随神門までは雪がありませんが
 そこから先は雪道です 神社の社用車も乗り捨てられていました

 それにしても神社の社用車って初めて見ました 感動!!

 参道脇のアズマイチゲキクザキイチゲは今が盛り
 GW中も参拝者の目を楽しませてくれそうです

 参道のゴミはレジ袋ひとつ拾いましたが、GW明けはどうなっていることか・・・
 随神門の横で用を足した不届き者の形跡も片付けましたが
 生理現象とはいえ罰当たりな話ですicon08

 帰り際に参道脇の林の中に分け入りミズナラの巨木「王様の木」の所へ

 周りには年下のミズナラの巨木が無残な姿で横たわっていました
 王様の木は後から育った木が次々と倒れ朽ちていく姿を
 どんな思いで見てきたのでしょうか・・・ちょっとシンミリしてしまいました
 
  


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2008年04月23日

春の飯綱

 今日はGWを控えて登山道の残雪状況を確認するため
 飯縄山に登る予定でしたが昨晩城山公園でのお花見で
 調子に乗って赤ワインの焼酎割りを飲み過ぎてしまいました
 そんな理由で急きょ予定を変更し飯綱高原に出掛けました

 ムラサキケマン ケシ科の毒草です


 タチツボスミレ 里山で良く目にするスミレです


 タムシバ コブシの仲間 (コブシは花の付け根に葉が一枚付いるがタムシバには無い)

  
 









               ネコノメソウバッコヤナギ











               リュウキンカナニワズ


 飯綱高原の木々も ここ数日の陽気で芽吹きが進み大分賑やかになってきました
 茶色の山肌も抹茶を降りかけたように薄っすら緑がかって見えます
 連休にはきっと大勢の観光客の目を楽しませてくれるでしょうicon01
    


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2008年04月15日

妙徳山周遊

 春の麗らかな陽気に誘われて
 林道妙徳線の終点までバイクを走らせました
 林道脇の林の中に福寿草の群落を発見!!
 薄暗い林床が明るく感じました
 
 創建737年 延喜式にも登場する白鬚大明神の里宮がスタート地点
 地元の村人が1270年前から代々祀り続けてきた地元の宝です


 ガレて急な谷筋を息を荒くしながら高度を稼ぎます
 残雪に足をとられながらの登りは体力を浪費しまくり


 途中の穴水不動尊で一休み
 穴を覗くと伏流水が流れていました

 道はやがて左の尾根に取り付き斜度もきつくなってきました
 張られたトラロープに捕まりながらのバテバテ登り
 山頂手前に白鬚大明神本宮がありました


 ここから急斜面を一登りするとようやく山頂1293.5mに到着
 南には雪を纏った根子岳 北の眼下には善光寺平が望めます

 山頂からは須坂仁礼方面からと馬背峠からの道がついていました
 帰りは往路を戻らず西尾根伝いに馬背峠に下り林道高岡・山新田線で
 登り口に戻ることにしました

 このコースは下り始めてじきに不明瞭になり藪漕ぎの連続
 たまに古いテープの目印が現れますが廃道同然です
 ルートを外れないよう気を付けながら峠を目指しましたが
 周囲の見通しが利かない悪天時には使わないほうが良さそうです

 コースタイムデータ:
 ■白鬚大明神里宮(妙徳林道終点)から山頂まで登り 1時間(ちょっと飛ばしすぎました)
 ■山頂から馬背峠まで 1時間 

 

 

  
タグ :妙徳山


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2008年04月14日

春の畑は花盛り

 今 里山の山腹に広がるリンゴ畑はお花畑のようです


 在来種を駆逐する勢いの西洋タンポポ


 日本の春の象徴的存在つくし


 地面を覆いつくすルリ色の絨毯 オオイヌノフグリ 


 上品さが漂うキバナノアマナ


 春の七草のひとつ 白いナズナと黄色のイヌナズナ


 これも立派な花 ふきのとう

 農作業が始まるまでの一時 畑は雑草・野草の楽園になります
 
  


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2008年04月13日

旭山の糞

 タイトルに糞の一字をあえて入れました
 ブログを開いてからでは手遅れだから・・・
 勢いで開いてしまった方ゴメンナサイm(_ _)m 
 一応写真はライトなものから順に掲げてあるので
 ダメージは少ないと思いますが・・・。

 さて 山肌の根雪も消えて林の中の動物たちは
 ようやく飢えから開放され捕食行動が活発になっているようです

 食べれば当然その分排泄されるわけで
 春は下草が生い茂っていないのでとにかく糞が目立ちます

 この春出会った ウ○チ 達を紹介します


 ペットフードのようなノウサギのフン



 カモシカのフンです 規格の決まった工業製品のようです



 極めつけはタヌキのフン
 カラーだとあまりにもリアルでドンビキなのでモノクロにしました
 タヌキは決まった場所で糞をします 狸の溜め糞て言われています
 
 以上 春の旭山で見つけたお宝でしたicon01  


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2008年04月12日

若穂太郎山縦走

 長野市南東に位置する若穂太郎山は
 尾根を善光寺平に向け長く下ろす美しい山容の里山です

 今日はその長い尾根の末端に取り付き山頂を目指すことにしました

 太郎山の全容は長野大橋付近まで離れないとカメラに収まらない

 登りのほぼ中間点に甑岩(コシキイワ)というドーム型の大きな岩があります

 この岩に登ると善光寺平が一望できます(絶景です)


 グライダーが4機順番に旋回しながら高度を上げていきます
 近づくとシューという風切音が聞こえてきます


 しばらくアップダウンを繰り返して山頂到着


 下山は妙徳山に続く東尾根をたどり鞍部の馬背峠から
 古道謙信道をくだりました

 登り2:30  下り2;00

 おまけ

 なんと白花のオオイヌノフグリを発見!!
 いいことあるかもicon01
  


Posted by ビーグル at 17:40Comments(0)

2008年04月10日

コクーン(繭)

 葉が落ちる晩秋から早春にかけては
 今までカモフラージュされて目につかなかった繭たちが姿を現します
 繭(マユ)の中の蛹(サナギ)は既に羽化して殻だけが残されています
 この冬みつけたコクーンたちを紹介します


  ヤママユガの繭
  夏は葉に包まれているので発見は至難
  この繭から取れた緑のシルクは超高級品です




  ウスタビガの繭
  ストラップ付きのポシェットのような繭



 繭の中にはサナギの殻が残されていました



  クスサンの繭
  通称:スカシダワラ  見ての通り茶色の網目状の繭です
  夏は表面に木の葉を貼り付けています
  繭にハサミを入れましたが切りづらい丈夫な網でした

  繭の中から蛹(サナギ)の殻を取り出しました
  なかなか愛嬌のある顔してると思いませんか

おまけ



  3月10日すぎ まだ一面雪に覆われた戸隠の湿原で出会ったユキムシ
  正式名称は「セッケイカワゲラ」
  幼虫の時は川の中で生活しているので、上流から下流に流されてしまいます
  羽化して成虫になっても羽がないので
  雪上をひたすら歩いて生まれ故郷の上流を目指すのだそうです
  銀世界で動き回る昆虫に出会うなんて本当感動ものでしたicon12
  

       

  


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2008年04月09日

早春から春へ

 里島のカタクリが見頃を迎え旭山も賑やかになってきました
 雪解け後の殺風景な林にいち早く彩りを添えてくれた
 壇香梅(ダンコウバイ)の花も散り始め
 今度は木五倍子(キブシ)と角榛(ツノハシバミ)の花にバトンタッチです

          ダンコウバイ


          キブシ


          ツノハシバミ

 キブシ・ツノハシバミの花が咲き始めると
 そろそろ里山は芽吹きの季節を迎えます

  


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2008年04月05日

里山ガイド

信毎・週間長野の紙面で公募した「カタクリと旭山周回トレッキング」のガイドをしてきました

参加者は20名で年齢層も20代から60代と様々です
参加者を3グループに分けその第1班のリーダーを任されました

当然ですが初対面の方ばかり
登山経験や体力もどの程度か全く分からない募集トレッキングは不安も一杯
コースは里島発電所脇のカタクリの群生地を見た後、
旧旭山観音の参道を登り西斜面をトラバースして山頂を目指します
帰路は山頂から安茂里平柴集落に下山し裾花川に沿って里島に戻るという形
旧旭山観音への道は廃道に近く崩落箇所も何箇所かあるので
念のため補助ザイルをザックに詰め込みいつもの半分のペースで出発しました

 3日前は蕾でしたがようやく咲き始めました見頃は週明けでしょうか


 旧旭山観音(穴観音)の昔の賑わいを感じさせるテラス
 今は手入れもされず朽ちるに任せた状態・・・


 落ちているゴミもレトロです 30、40年前にタイムスリップした感じ


 天気もよく山頂展望台からの眺めは最高でした

安全第一の旭山ビスターリトレッキングは登り2時間下り3時間で無事終了
身近な里山の素晴らしさを皆さん実感されたようです
私も参加者の方々と知り合え楽しい一日を過ごすことができましたicon01



  


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2008年04月02日

里山を楽しもう☆

今日も天気が良かったので旭山に出掛けました
一昨日登山道全コースを巡回して
道を塞ぐ折れた木の枝など一人で出来る範囲で
障害物を取り除いてきたので
本日は古い目印のカラーテープや紐を回収して新しいものに付け替えました

旭山は長野市街地のそばにありながら
深山同様の動植物に遭える貴重な里山です
また山頂には戦国時代の山城跡 山麓には古墳が散在する古跡の宝庫です
旭山観音だけでなく このすばらしい自然や文化財を楽しんでもらいたいです
今後もこのブログで旭山の四季折々の魅力を紹介していきます

 今日の作業中に見つけたカモシカの糞


旭山は標高785m 
約1000万年前の海底火山の噴出物が堆積した凝灰岩・凝灰角礫岩や
流紋岩質の溶岩から成っています
大規模な地すべりをおこした地附山とほぼ同じ地質で侵食・崩壊が起き易く
北から東面には崩壊地や深い谷があり道に迷うと大変危険です
山中には紛らわしい山菜取りの踏み跡や森林管理局の作業道のほか
獣道が林の中いたるところにあります。
道標や目印に従い遊歩道以外にはくれぐれも立ち入らないようご注意ください
  


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