2012年12月30日

森のひょうきん者

 森の木々は四季折々様々な表情を見せてくれますっ
 冬 葉を落とした後も冬芽や葉痕は樹種様々個性があって楽しませてくれます!!



 サワグルミの葉痕と冬芽



 トチノキの葉痕と冬芽



 ノリウツギの葉痕と冬芽



 ゴマキの葉痕と冬芽


 ヤチダモの葉痕と冬芽

 葉痕が顔に見えてしまうのが面白いですよネ☆


 鋭く尖ったツリバナの冬芽


 鮮やかな赤い冬芽はミズキ


 ワンシーズンぶりにミズナラの巨木 「王様の木」と再会っ
 相変わらず大きすぎてコンデジの画角には収まりません(T_T)  


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2012年12月28日

戸隠森林植物園

 戸隠森林植物園は冬期閉園中で駐車場が使えないので
 奥社参道入り口の駐車場に車を置いて参道経由で入園




 随神門


 春には水芭蕉の花で埋まるハンノキ林


 まだ積雪は少なめ 自由に林を歩けるのはもう少し先になりそうです。。


 猿の足跡を発見!!
 まだ新しいので 足跡を追っていくと・・・・

 いました☆

 常緑のツルマサキの枝を引き寄せ葉を食べていますっ


 人間は樹上までは上がってこないことを知ってか悠然と食事を続けていました。。


 この厳寒の森で生きている彼らをとても愛おしく感じました。。。  


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2012年12月27日

快晴の鏡池

 天気が余りにも良いので迷うことなく戸隠鏡池へ向かいましたっ


 戸隠西岳連峰


 戸隠連峰

 岩壁にも大分雪が付いてきました。。



 今年は池の氷が厚くなる前に雪が乗ってしまい湖面の凍結が不十分
 クロカンスキーだと不安はありませんがスノーシューで湖上に出ると
 場所によってはジュワーっと水が上がってゆっくり足が沈み込んでいきます。。


 ノウサギ程度の体重なら湖上を何の問題もなく歩けます☆


 サラシナショウマの枯花 と 蒲の穂
 水没しないうちに湖畔へ戻りましたっ


 流れ込みの中州に生えるノリウツギ


 ミヤマイボタの実

 年末年始の休日にはたくさんの方が訪れることでしょう。。。。  


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2012年12月25日

戸隠古道

 予定では2000m級の山岳に行くはずだったんですが
 出発前に現地情報を調べたら何と登山口で気温氷点下20度
 あまりの低さに戦意喪失っ

 日が高くなってからスノーシューで戸隠古道を散策してきました。。

 長野市街地は冬晴れでしたが飯綱・戸隠高原は北から雪雲が流れ出し雲の多い天気

 飯縄山には雪雲はかかっていませんでしたが
 時折 雪花交じりの強風が音を立てて林間を抜け体感温度はぐんと下がりますっ


 大谷地湿原の沢の流れも今朝の冷え込みで凍結



 一の鳥居苑地にて  立ち枯れたセンボンヤリ と ツルリンドウ


 イワガラミの枯花が賑やか

 イワガラミに近づくと赤茶色の冬芽がたくさん とても鮮やかでした☆


 大久保の茶屋付近の林にて
 スカシダワラ(クスサンの繭) と ツルニンジン


 モノクロの世界で一際目立つ カンボクの実


 ヤマウルシの冬芽 と ノリウツギの葉痕
 ノリウツギの葉痕は小型哺乳類の顔に見えて愛らしいんです☆


 コシアブラの冬芽 と レンゲツツジの冬芽

 冬至から四日が過ぎたばかり。。アッという間に陽が傾き気温が下がります。。
 この時期は活動可能な時間が短いのが一番の悩みですっっ


  


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2012年12月20日

里山縦走

 好天に誘われて長野県庁裏山を縦走



 長野市制100周年記念事業で
 善光寺西側の往生寺から観音山・郷路山・葛山・頼朝山・静松寺へと続く山道が
 周遊路として整備され道標などが設置されてからずいぶん歩き易くなりました。。

 この山域は子供の頃の遊び場だったので勝手知ったる自分の庭
 当時から道はついていましたが道なりに歩いた記憶はありません。。
 ですが大人になった今は素直に歩道を歩きます^_^;

 先日の降雪で梢の木の実や枯葉はきれいさっぱり地面に落ち
 山中はすっかり単調な冬枯れの風景になりました。。

 樹上から落下した五倍子(ごばいし)
 五倍子ヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが寄生しできた虫こぶ(虫嬰)で
 タンニンを多く含むことから昔はインク・染料の製造に用いられました。。
 さらに昔はお歯黒にも使われたんだそうですっ


 桐の実も高い樹上から落ち林床の枝に引っかかっていました。。
 降雪は高い枝先に付いていた実などを落としてくれるので
 今まで近くで見れなかったものを手に取って観察できるようになります☆

 落葉でふかふかだった林床も先日の積雪で潰されて
 隠れていたジンヨウイチヤクソウの常緑の葉が顔を出しました☆




 殺風景な林内で目につくようになったサルノコシカケ科のキノコや地衣類

 森が賑わいを見せる春が早くも待ち遠しくなっちゃいました。。。  


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2012年12月17日

綿虫

 自宅の小さな花壇の上を小さな綿くずのようなものが舞っていましたっ
 気温が高いので雪であるはずもなく植物の綿毛だろうと見ていたところ
 いつまでたっても花壇付近を離れません!
 近づいて凝視すると羽で飛んでる虫 その正体は綿虫でした。。。



 さっそくカメラを家から持ち出し指にとまらせて撮影



 草木の害虫 アブラムシは普通羽がなく飛べないのですが
 越冬する前に繁殖のため羽がある成虫が生まれます。。
 この羽をもつ成虫は自ら分泌した白い蝋物質の綿を纏うんです。。。

 飛翔力が弱いので風に漂う綿毛や雪に見えるので雪虫という俗称もあります。。



 本来 秋に見る虫ですが ここ数日のぽかぽか陽気で発生したのでしょう。。。

 近年の異常気象に小さな虫たちも翻弄されているようです!
   


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2012年12月16日

冬の森にて

 雪に埋もれた林内は静寂に包まれています。。


 鋭く尖ったツリバナ特有の冬芽と枯れた実


 サラシナショウマの枯花


 着雪の重みで樹上から落ちたツルマサキの実 と ツルアジサイの枯花
 


  リスムササビでしょうか・・・木と木の間に残された足跡 


 ノウサギの足跡


 雪の造形 


 アガリコ(伐採後に萌芽した株) と シナノキの樹皮(成因不明の横並びの穴)


 オニドコロの実


 ゴマキの冬芽


 トチノキの冬芽

 木々が葉を落とし雪が地表を覆い隠すと
 今まで気付かなかった自然の営みが色々見えてきます!
 それがこの季節の森歩きの楽しさなんです☆
 
   


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2012年12月14日

戸隠神社奥社界隈

 戸隠神社奥社参道に隣接する
 戸隠森林植物園は雪に閉ざされGW前まで閉園
 園内施設や駐車場は閉鎖されるものの
 平坦で広大な園内はスノーシューやクロカンスキーを使った
 スノーハイクのゲレンデとして人気が高く
 県内外から大勢のハイカーが訪れます☆


 モミの木園地の東屋

 

 林野庁の管理事務所

 現在の園内は
 先週末の大雪で積雪量は一気に増えましたが沢はまだ埋まっておらず
 ブッシュも雪上に出ているので木道上を移動しないと危険であるばかりか
 林床の低木たちの枝を踏み折ることにもなるので注意が必要ですっ

 流量のある沢はご覧の通り埋まっていませんっ


 積雪が増し 雪が締まってくるまでは木道に沿って歩きましょう!


 戸隠神社奥社は雪崩の危険があるので立ち入り禁止
 冬期 奥社のご神体は中社に避難するんだそうです。。
 だから危険を冒して奥社に行ってもご利益はありませんョ!!
 この時期 中社を参拝すればご利益も2倍になるかも?!

 奥社参道は随神門まではしっかりトレースがつき
 踏み固められているのでカンジキ無しでも歩けます。。



 天命稲荷

 森林植物園の木道上には全くトレースがついていませんでした。。
 先週末の大雪以降 園内の木道上を歩いたのは どうやら自分が最初のようですっ

  


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2012年12月13日

戸隠鏡池

 今日は気持ち良く晴れ渡ったので久しぶりに戸隠鏡池へ行ってきました☆


 雪原と化した鏡池と戸隠西岳連峰

 今シーズンは池の氷が充分な厚さになる前に大量の雪が積もってしまったので
 今後の湖上歩きに影響が出ないか心配です。。


 寒風が吹き抜ける池の周囲にはシュカブラができていましたっ


 鏡池から見る本院岳は威風堂々としていて大好きです☆


 こちらは天岩戸に例えられる戸隠表山
 八方睨・戸隠山・九頭龍山と連なる峰は戸隠高原の背後に立てられた屏風のよう


 八方睨 と 戸隠山山頂


 先週末の降雪量は60センチ前後でしょうか・・・
 戸隠森林植物園から鏡池へ向かうコースはトレースが全く無く
 スノーシューを着けても20センチ位沈み込むので氷点下にも関わらず大汗かいちゃいました!




 

  
タグ :戸隠鏡池


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2012年12月09日

雪の旭山

 昨夜来の降雪で長野市街地も薄ら雪化粧
 日中も日差しは戻らず小雪舞う寒い一日になりました。。



 今日は里山ウォーク企画で20名様を旭山へご案内

 里山とはいえ大半が雪山初心者
 最初は決行判断に戸惑った様子でしたが歩き始めると不安も消えたようで皆さん笑顔に☆

 雪山歩きは誰もが童心に帰りますっ

 滑って転んでも 何故だか笑顔と歓声に まるで小学生の遠足のようでした!

 展望台からの眺望を堪能してから下山開始 


 山頂は冷えるので昼食は山頂直下の諏訪神社の軒先をお借りしましたっっ

 降雪の山歩き初体験の方が多く最初は不安を感じていらしたようですが
 最後は参加してよかったと喜んでいただけ安心しました。。

 来月はスノーシューを使ったスノーハイクにも挑戦していただき
 冬の森も魅力を紹介したいと思いますっっ 
 
 



  


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2012年12月07日

尼巌山

 信越国境の山々は雪雲の吹き出しで煙っていたもの
 善光寺平の真上は気持ちのよい青空が広がりました☆
 長野市街地を俯瞰したくて松代の尼巌山


 松代東条からの尼巌山
 戦国時代は山頂には上杉方の東条氏の山城があり
 武田信玄は真田氏に城攻めを命じたものの
 岩の鎧を纏った急峻な尼巌山に守られた城は難攻不落
 さすがの武田信玄もこれには苛立ち
 高坂弾正の軍を加勢させようやく落城させたといいます。。


 ノイバラ と カシワ の実


 山道には落ち葉が厚く積もり地面の状況が全く分からず
 足裏で探りながらの歩行を強いられましたっ


 ロッククライミングのゲレンデにもなっている岩場が現れると頂上近し


 萌芽した広葉樹の株がたくさん
 今まで薪炭林として地元の人々に利用されてきたのでしょう。。


 隣りの奇妙山が林間から姿を現しました☆


 長野市街地や

 麓の集落も眼下に見えてきましたっ


 山頂到着! 

 この山頂は善光寺平の展望台です☆


 長野市中心市街地 と 飯縄山


 ウスタビガの繭 と 虫こぶ(クヌギエダイガタマフシ)

 今日は風が弱く日差しもあったので気温が低いわりには暖かく感じられ
 気持ちよく冬枯れの里山を楽しめました☆  
タグ :尼巌山


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2012年12月05日

春の準備

 野山の木々は葉を落とし冬ごもりモードに入りましたっ


 秋を彩ったカエデダンコウバイの葉も枯れて色あせました。。


 ダンコウバイの落ち葉は薄いうえカールしているのでふぁふぁデス☆


 愛嬌たっぷりのムシカリ(オオカメノキ)の冬芽


 日当たりの良い斜面に生えるダンコウバイは葉を落としたばかりだというのに
 ほころびそうなくらい花芽が膨れていました☆


 ツノハシバミの雄花も花穂を長く垂らし今にも開花しそうですっ


 ヤマツツジの葉は春に出るものと夏に出るものと2種類あります。。
 大きい春葉は秋に落葉しますが小ぶりな夏葉は枯れずに冬越しするんですっ
 何か理由があるのでしょうか・・・不思議デス!

 本格的な冬はこれからなのに早春の山中にいるような錯覚を起こしちゃいましたっっ  


Posted by ビーグル at 23:53Comments(0)

2012年12月04日

山中徘徊

郷土環境保全地域に指定されている旭山では
落葉が進み林内がずいぶん明るく見通しが利くようになりました。。


 いよいよ藪山徘徊シーズンの到来!
 12月は登山道が無く藪に閉ざされたマイナーな里山を楽しむには絶好の季節☆

 今日は旭山の西隣り無名の816mピークに向って山中徘徊しましたっっ


 アオツヅラフジ


 マムシグサの実


 コナラ と ミツバアケビ


 ツルウメモドキ


 サルトリイバラ と ノイバラ これらの棘に今日も結構悩まされましたっ


 ヒヨドリジョウゴ と ヤブラン


 ヤマコウバシ
 葉の生い茂る時期は目立たない木なんですが
 枯れても葉が落ちないので この時期になると途端に存在感が増んですっ


 ヤママユガ(天蚕)の繭 日本在来の野蚕の代表格
 食草のコナラに幾つも見られましたっ


 昼過ぎからの山中徘徊だったのでアッという間に日没が迫ってきました。。
 一年で最も日没が早いこの時期
 行動時間が制約されちゃうのは仕方ありません(T_T)


  


Posted by ビーグル at 19:50Comments(0)

2012年12月01日

環保研セミナー

 長野市街地の降雪も小康状態となった午後
 長野県環境保全研究所公開セミナー受講のため飯山へ


 古牧橋を渡り飯山市内に入ると降り方が急に激しくなってきました。。

 車窓を流れる風景が一気にモノクロームへと変わりますっ
 多雪地 飯山が雪に埋もれる季節がついにやってきたって感じ。。。


 消雪パイプのお蔭で意外とスムーズに目的地到着っ


 今日のセミナーのテーマは
 「北信濃・いいやまの自然といのち~その遺産を未来につなぐ~」

 豪雪に対して世界最強といわれる飯山市の木「ブナ」や
 山里の人の暮らしと共に生きて来たカタクリなど
 飯山の森と里を賑わす生き物たちの秘密
 
 飯山市鍋倉山周辺の関田山脈で近年発見された
 新種のザゼンソウ「ナベクラザゼンソウ」の不思議な生態

 県内では飯山市の他2地区、県外では熊本県阿蘇地方にしか生息しない
 絶滅危惧種オオルリシジミの地元住民による保護活動の模様など
 興味深い話をたくさん聞かせていただきました。。


 来年 ブナ林の根明けが始まる頃 再び飯山を訪れてみたくなりました☆



 

  


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