2008年07月20日

ヒメホタル

 戸隠森林植物園ヒメホタル観察会に行きました
 
 ヒメホタルは体長7mm前後
 小型の陸生ホタルで
 林内の落ち葉の裏に産卵し
 カタツムリやキセル貝などを餌にして成長します
 蝉と同様羽化してからは水分しか摂らず寿命は3~5日程です
ヒメホタル
 メスは本羽根がなく飛べないので急速な移動や
 生息域の拡大が不可能なため環境の変化に弱いホタルです
 発光色は金色 パッ・パッ・パッとフラッシュライトのように発光しながら飛ぶ様は
 夜空にストロボライトを点滅させ飛行するジェット機のようです
ヒメホタル
 実際の点滅は閃光に近いものがありますが
 コンパクトデジカメでは感度1600 シャッタースピード4秒が限界
 レンズの絞り開放値も暗いので実際のイメージ通りには写りません
 ※注)写真の赤線は飛行が分かるよう後から加えたものでホタルの発光ではありません

 奥社入り口でホタル研究の第一人者 元長野西高教員の三石先生の
 レクチャーを受けてから漆黒の植物園内と奥社参道を随神門を往復しました
 奥社参道の両脇は大げさにいうと白色LEDのクリスマスイルミネーションが
 点灯されている中を歩いているようで事前の予想を超えた光景に感動
 ひと気のない夜の奥社参道でこんなすてきなショーが行われていたなんて

ヒメホタル
 昔話で有名な「竹取り物語」の原作者はヒメホタルからヒントを得たのでは
 という専門家の仮設があるそうです
 光景の描写登場人物の言動がヒメホタルの生態を良く表しているらしいのです
 詳しくは書けませんが知りたい方は先生の著書を読んでください

ヒメホタル
 ヒメホタルの発光はフラッシュ的なのでオスはメスの居場所を正確に捉えるため
 身体の割には複眼が大きく発達していてデメキンのようです
 そして赤い色は見えないそうなので
 ホタル観察には小型懐中電灯に赤セロハンを被せて使用すれば良いとのことでした
 
 それにしても夜の随神門付近は物の怪の世界 大勢でないとチョット無理かも・・・・
 
 
 
 


タグ :ヒメホタル


Posted by ビーグル at 11:55│Comments(0)
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ヒメホタル観察会
ヒメホタル観察【自然保護レンジャーの日記】at 2009年07月19日 11:47
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