2010年05月29日

盗掘された!

 場所は明かせませんが上信越高原国立公園某所で細々と生きながらえていた
 長野県レッドデータブック 維管束植物編において絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている
 ウラシマソウが昨年ごっそりと盗掘されているのを同僚のレンジャーが発見しました。。
盗掘された!
 ウラシマソウ
 マムシグサやテンナンショウと同じサトイモ科
 仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた肉穂花序から
 紐状の付属物が長く伸びているのが特徴。。
 これを浦島太郎の釣り糸に見立てて命名されたようデス。。

 そして今回
 絶やされる前に昨年盗掘を免れた株を地元自治体所有地に移植しようと
 県知事に許可申請している最中の盗掘デシタ。。。
 皆 昨年盗掘された親株からこぼれた種で繁殖した子孫たちデス。。

 何万年もの間生きながらえてきた生物たちを たかだか寿命80年の
 人間の一時の趣味・私欲で絶やすなんてことはけして許されませんicon08
 現在まで残してくれた先人や未来の人々に申し訳なく
 愚かな現代人の一人として恥ずかしい限り。。済まない気持ちで一杯デス。。

 過去にもレンジャー活動の中で盗掘跡に幾度も遭遇しましたが
 憤り・怒りを超えて情けなくて悲しくなりまシタ。。。
 先進国の国民であることを自負する日本人は
 実際なんと文化的民度が低い国民なのかと・・・・

 おごるな!えばるな!人間たちicon09デスっっ。。
 



Posted by ビーグル at 00:51│Comments(0)
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