2011年03月24日

獣道を辿る

 私の住む善光寺平を取り囲む山々でも
 近年 シカイノシシが随分増えてきました。。
 温暖化の影響で積雪量が減り真冬でも餌の確保が容易になったうえ
 天敵の猟師も減っているのが要因と思われます。。

 最近 里山を歩くと登山道を幾筋もの獣道が横切るのを目にします。。
 その数も年々増えているような気がします
 中には登山道と見間違うほど立派な獣道すらあるのですからビックリですっっ

 今日はそんな獣道を辿り普段見ることが無かった世界を楽しんできました☆
獣道を辿る
 低木の小枝をかき分け暫し進むと支稜の小ピークに躍り出ましたっ
 そこには四畳半ほどの空間があり獣臭が漂います。。
 辺りを見回すと雪が残る岩陰にタヌキの物と思われる溜め糞を発見!!
獣道を辿る
 近くに巣穴があるのでしょうか。。。
 タヌキはキレイ好きでいつも決まった場所で用を足します。。

 すぐそばの雪上には最近少なくなってきた野ウサギの糞も
獣道を辿る

 さらに周囲の流紋岩質の凝灰岩の上はげっ歯類の食事場になっていました。。
獣道を辿る
 赤松の実を本土リス野ネズミが食べたのでしょう 松ぼっくりの残骸が沢山ありました

 この小ピークから周囲に伸びる獣道の内 一番太い尾根伝いの道をさらに進むと
 ウリハダカエデばかりが樹皮を剥がされている場所が現れましたっ。。
獣道を辿る
 辺りの地表を見ると最近多く見かけるようになったシカの糞が・・・
獣道を辿る
 ニホンジカウリハダカエデの柔らかい樹皮が好物のようです。。

 鹿道はさらに尾根を下りますが入山口から離れてしまうので
 別の獣道を使い支稜の斜面をトラバースぎみに登り返すことにしました。。

 主稜との出合いが近づくと今度は砲弾が着弾したかのような穴がいくつも・・・
獣道を辿る
 イノシシが餌を求めて地面を掘り返した跡
 よくぞまあ ここまでヒステリックに大穴をあちらこちらに開けたものですっっ

 そろそろ登山道との合流点
獣道を辿る
 今度は人間様の痕跡が現れました
 登山道から投げ捨てた空き缶が窪地に集結
 銘柄やデザインを見ると懐かしい青春の思い出が蘇ってきました☆

 ゴミも時間が経過するとお宝に見えてくるから不思議ですっっ

 赤松の倒木はサルノコシカケ科のキノコたちで賑やかでした。。
獣道を辿る
 ツガサルノコシカケ

 サルノコシカケは樹木のガン(癌)
 こいつに取り付かれると樹木は衰弱しやがて枯死するのです。。
獣道を辿る獣道を辿る
 キカイガラタケ
 色目の少ないこの時期の林内においてこの朱色がとても目を引きます
獣道を辿る

 通い慣れた里山も登山道を外すと景色も新鮮で結構楽めます☆
 

 



Posted by ビーグル at 01:47│Comments(0)
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